Column
京都祇園メイクのコラム
京都 祇園コンパニオン派遣メイクのコラム vol.27
前回に引き続き、祇園の世界をもう少し見てみましょう。
「舞妓ちゃん遊び」という響きは、選ばれた人の大人な遊びなんだろうと想像しますが、さて、どんな遊びなのでしょうか?
接客のプロである舞妓さんは、お客様に至高のひと時を過ごしてもらうためのノウハウや心遣いを持っていますが、宴席に花を添えるゲームができるのもその一つです。
「こんぴらふねふね」はその代表的なゲームの一つではないでしょうか。
どのようなゲームかというと、脇息や台などにお酒の袴やライターなど手に握れる小さなものを置き、
金毘羅船々(こんぴらふねふね)
追風(おいて)に帆かけて
シュラシュシュシュ
まわれば 四国は
讃州(さんしゅう)
那珂の郡(なかのごおり)
象頭山(ぞうずさん)
金毘羅大権現(こんぴら だいごんげん)
一度まわれば
と、歌いながら向き合った舞妓さんと交互に手を出し、台の上にあるものを取り合うゲームです。
台の上に何か乗っている時は、それをパーでタッチします。
何もない時は、グーでタッチ。
何か乗っている時は、それを握って取って、自分のタイミングで戻しながらどちらが間違うかを競います。
だんだん曲のテンポが速くなっていくので、酔ったお客様がプロの舞妓さんに勝つのはなかなかの試練になるはずです。
「と~らとら」も有名でしょうか。
屏風を間に立て、対戦者二人がお互い見えないようにします。
歌や三味線が流れ、そのリズムに合わせて見えない二人がそれぞれに踊ります。
曲が終わることに二人が外に出て対決です。
鉄砲を持っている
杖をついている
四つん這いになっている
このどれかのスタイルで出ます。
これらのスタイルは意味があり、
鉄砲を持っている(トラに勝つ。「杖をついている(=母親」に負ける)
杖をついている(トラに負ける。「鉄砲を持っている(=息子)」に勝つ)
四つん這いになっている(「杖をついている」に勝つ。「鉄砲を持っている」に負ける)
です。
踊り慣れていなくても、舞妓さんがリードしてくれるので安心して身を任せて一緒に踊ると楽しいものです。
投扇興(とうせんきょう)もなかなか風流なものです。
普段の生活の中だと、何が楽しいのか?と思ってしまいそうですが、お客様を楽しませる舞妓さんの手にかかってしまうと、なかなか優雅で盛り上がるひと時になります。
少し離れたところの的にむかって、開いた状態の扇を要の方からふんわり投げます。
ゲームばかりでなく、舞妓さんたちとの記念写真もこの宴席の中なら快く受け入れてもらえることと思います。
外では声をかけても応じてもらえませんが、お座敷なら舞妓さんも心得ておられると思います。無理のないように写真撮影してもいいか声をかけてからカメラを構えてくださいね。
検索
カレンダー
< |
> |
|||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |