Column
京都祇園メイクのコラム
京都 祇園コンパニオン派遣メイクのコラム Vol.46
先日、ある新聞記事が目にとまりました。
センサーにピピッと引っかかったのは「沖縄出身の芸妓 祇園去る」。(朝日新聞掲載2019.8.31)
京都 祇園でコンパニオン派遣をしているメイクにとって、祇園にまつわるニュースは要チェックですからね。
今回は記事に記されていた沖縄出身の芸妓 だったつる葉さんについてご紹介したいと思います。
●舞妓さん・芸妓さんとは?
最初に舞妓さんと芸妓さんについて簡単にご説明しますね。
実は舞妓さん、京都特有のようです。
舞妓さんは芸妓さんになるための最初のステップであり、舞を主な芸として接客にあたることから、そう呼ばれているとのこと。もちろん、長唄や三味線、茶道、華道など数々の芸事にも励んでいます。これらは芸妓になるための修業にあたります。
舞妓さんの年齢は15歳から20歳くらいの少女で、沖縄出身のつる葉さんも2007年春に舞妓デビューをされています。
長い歴史ある祇園でも沖縄出身の舞妓の誕生は珍しいとあって、当時はかなり話題になったようです。
一方、芸妓さんは京都だけに限らず、ほかの地域にもいます。そちらでは芸者と呼ばれているようです。
一般的に芸妓になるには舞妓として約5年間の修行をしてからのようです。
お客さまに喜んでいただき、また来てもらえるように、芸はもちろん自分磨きも日々励んでおられるようです。これは接客業すべてに通じることですね。
気になるお金の話ですが、舞妓さんはお小遣い制ですが、芸妓さんは自営業になります。
舞妓さんに年齢の制限がありますが、芸妓さんにはありません。
自営ゆえ定年もないので、80歳代の現役芸妓もいるそうです。
●つる葉さんが舞妓をめざしたきっかけ
沖縄県那覇市の小学校に通っていたつる葉さんですが、すでにその頃から日本舞踊や三味線を習い、唄や踊りに慣れ親しんでいたそうです。
中学生のとき、地元で開催された京都物産展に来ていた舞妓さんに魅了されました。
飲食店で働く母親のつてを頼り、中学校卒業後に祇園へ来られたそうです。
沖縄の言葉と京言葉は大きく違うのでご苦労されたのではないでしょうか。
ですが、ご自分で選んだ道なので、努力されたようです。
言葉やしきたりを共同生活をしながら身につけ、2007年春に舞妓デビューした後、2012年には芸妓に襟替え、持ち前の明るさと磨いた芸で愛されました。
お座敷で沖縄出身と言うと「何で京都に来たん?」と驚かれ、すぐに名前を覚えてもらえたそうです。
また、地元沖縄の中学校を訪れたり、那覇市の京都展でPR活動をしたり、活躍されていました。
そして、2019年8月に結婚を機に引退を決意されました。
わずか15歳でひとり京都 祇園へ。慣れない土地に加えて誰も知り合いがいない環境で、きっといろんなご苦労があったことでしょう。そんなことをおくびにも出さない常に前向きな姿が記事から伺えました。
興味津々のお相手ですが、残念ながら公表されていません。
京都で新生活をスタートさせる予定のようです。
ご結婚おめでとうございます!お幸せになってくだいね。
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